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学ぶよろこび

1年生の教室に入ると「ねえねえ、これ全部読めるようになった!そり、とけい、ふゆ・・・」と言い、ひらがなで書かれた2文字と3文字の言葉を順番に読んでくれました。「すごいねぇ。ひらがなそんなに覚えたの。」と言うと、続いて教室後ろの掲示板へ。今度は、カタカナを五十音順にひとつずつ読み上げてくれました。「アイウエオ、カキクケコ・・・」「カタカナも覚えたの。すごいなぁ。」

さらに今度は、目の前にあったひらがなプリントを綴ってあるファイルを取り出しました。「1,2,3,・・・」プリントを1枚ずつめくって数えはじめました。数えている途中に、これまでにめくったプリントが元に戻ってしまい、どこまで数えたかわからなくなりました。すると今度はファイルをロッカーの上に置き、途中で戻らないように手でしっかり押さえながら数え直しました。「1,2,3,・・・33。33枚!」「もうそんなに勉強したの。すごいなぁ。1年の終わりには何枚になるかな?」首をかしげながら「100万?」まだまだ続きます。今度は算数プリントのファイルを取り出し、枚数を数えはじめました。「1,2,3,・・・21」「両方で何枚?」「33と21で・・・1年生にそんな難しいこと聞かないで」「そうやな。まだ計算習ってないもんね。」すると、床にしゃがみ込み気合いを入れて、まずはひらがなプリントの枚数を数えはじめ、その続きから算数プリントの枚数を数えました。「1,2,3,・・・53,54,55。55枚!(1回目に数え漏れがあったことも発見できました)」見事に合計枚数を求めました。

できるようになったことへの喜び、工夫して粘り強く解決したときの喜び。どちらもいい顔をしていました。