南の子NEWS【令和5年度】

令和3年度 第75回卒業証書授与式

令和4年3月15日 令和3年度 第75回敦賀市立敦賀南小学校卒業証書授与式を挙行いたしました。

48名全員に六年間の学業修了の証として、卒業証書が授与されました。

厳かな空気の中、立派な姿ももう見納めです。 「我慢ばかりさせてしまったけどとてもがんばりました」

最後の学活は笑顔で。              みんなに見送られて。

六年間の成長を生かして中学校でもがんばってください。

 

「第75回 令和3年度 敦賀市立敦賀南小学校卒業証書授与式 校長式辞(抜粋)」

 君たちとは、この学び舎での最後の一年間を、一緒に過ごしました。しかし、昨年度に続き、新型コロナウイルス感染症の猛威は、その君たちの貴重な一年間に影を落とし続けました。
 体育館での集会、縦割り遊び、清掃活動、様々な学校行事。君たちがこの学校のリーダーとして、思い存分活躍する機会がどんどん失われていく日々。「なぜ私たちの年に?」「いつまで我慢すればいいの?」誰にぶつけて良いのかわからない不安と不満。その歯がゆさは、君たちだけでなく、私たち学校の先生も、そして君たちのご家族も感じていました。
 しかし、君たちはその中で負けませんでした。「ピンチはチャンス」。困難と苦境を嘆かず反対に自分の力に変えていく。言うのは簡単ですが難しいことです。それを君たちは実現しました。
 数少ない縦割り遊びを計画し、一回一回を充実した活動にしました。時には下級生を招いてのイベントも催してくれました。体育学習発表会では、限られた活動の中で、工夫した応援、チームごとの強い団結を見せてくれました。
 オンラインでつないだ遠隔学習。画面に映る中学校の先生との算数の授業、外国語の交流授業で別の小学校とつながりました。ついには、敦賀市を超え、遠く永平寺町の中学校とのつながりも実現しました。学年閉鎖の時には担任の先生との遠隔授業もやりましたね。
ふるさとの魅力を再発見した「福井のすごい」を見つけるプロジェクト。自分たちのまちでありながら見落としていた「福井」や「敦賀」の産業や歴史にスポットライトをあてました。修学旅行で行った会社はすごかったですね。
 新しく手に入れた「タブレット」は、あっという間に君たちの学習文具となりました。一部の人ではありましたが、「ふるさと福井の魅力プレゼンテーション」大会に何チームもエントリーし、初代優勝チームが君たちの中から出たことは、それまで積み上げてきた学びの成果の一つだったと思います。
 ソーシャルディスタンスという、人との距離をとらなければいけない現実の中で、君たちは、「インターネット」を介した新しい人との繋がりの可能性を学校の中に取り入れてくれましたね。人と人との隔たたれた距離を瞬時に縮め、ネットワークを使いこなす君たち。まさに君たちがこれからの時代をつくっていくのです。
 この春からはいよいよ中学生。次の時代を担う大人になる十八歳まで後六年です。しかし、大人になるには、ただ年齢を重ねるだけではなれません。

「南の子」「歩く」。六年間見続けてきたこの三つの「歩く」が大人になるための一つの条件です。「自分の夢を持ちかなえる努力をすること」「自分の夢が仲間や世の中に役に立つこと」そして、「自分の可能性を信じ挑戦し学び続ける」こと。君たちはもうすでに六年間この目標のもとでがんばってきました。「南の子」として胸を張って中学校生活を送り、大人の階段を上っていってください。