〔R2.11.11〕
先生方も「学びの秋」。11月から12月を「お互いに授業を見合う期間」とし、新学習指導要領の実現に向けて「よりよい学びの場」をつくっていく機会にしています。
【3年生 国語科「おくのほそ道」(平泉)】
題材は松尾芭蕉の「おくのほそ道(平泉)」。三代(にわたって栄えた藤原氏)の栄華も一睡の夢のようにして(はかなく消え)、(藤原氏の館の)大門の跡は一里ほどこちらにある。秀衡(の館)の跡は田や野原になっていて、金鶏山だけが(昔の)形をのこしている。…(一部引用)
生徒の「金鶏山ってどんな山ですか?」との質問に、「藤原氏がつくった築山で手筒山くらいの大きさなんだよ。」と答える先生。すると「重機も使わずに、そんな大きいものがその時代に作れるの?」「すごい」との声が上がる。
また、読み解く中で、「なぜ、芭蕉は、遣唐使の頃の杜甫が詠んだ句をここで思い出したのかな?」と芭蕉の紀行文を深く考える場面も。
じっくりと読み取った後、先生から「芭蕉はなぜ高舘で時の移るまで涙を流したのでしょうか。文章でまとめましょう。」との課題が出されました。
話し合う中で「藤原氏はあっけなく滅びてしまったが自然は残っている。人のはかなさを感じたから涙を流したのだと思う。」「戦争がはかなかったからかな。」「結局はもとにもどってしまうところかな。」などの意見が出されました。芭蕉が実際に目にし感じた情景に、近づこうと話し合う姿がありました。





